
心理カウンセラーになろうと思った「きっかけ」から教えてもらえますか?

あらためて「きっかけは?」と聞かれると、なかなか「これです!」という1つのものではないというか・・・

1つのものではないというのは?

もちろん、14年前に「うつ病」になったというのが「始まり」だったのは確かです。
病気になる前から「うつ病」という言葉は知っていましたし、精神科や心療内科という言葉も、もちろん知ってはいました。
ただ、「自分がうつ病になる」なんて、一度も考えたことありませんでしたし、「精神科」や「心療内科」に通うことになるなんて、夢にも思っていませんでした。

「うつ病」になって、どうでしたか?

やはり当初は辛かったですね、本当に。何かわからないけど、とにかく申し訳ない気持ちでいっぱいで・・・
ただ、先生が処方してくださったお薬のおかげで、約1か月半くらいで一旦は持ち直しました。
まあ、結果的には再発して、入退院を繰り返すことになったんですが。(苦笑)

じゃあ、その入退院を繰り返していた間にも、他に「きっかけ」みたいなものがあったんですか?

そうですね、その間、というよりも、これは割と子供のころまで話が遡るんですが、昔から、結構いろいろ聞かれたり相談されることが多くて。
学生時代も、社会人になってからもそんな感じだったんですが、うつ病になって、入院している間とか通院している時に知り合った患者さんとかからも相談されることが何度もあって。

私の場合、落ち込んだ気持ちを持ち上げてくれたのは、まずは先生や看護師さん、そしてお薬のおかげなんですが、本当に病気で辛い気持ちをわかってくれたのは、一緒に入院したり通院している患者さんだったんですね。
そんな患者さんたちも、皆さんいろんな事に悩まれていて、次第にいろんなことを相談されることが増えていったんです。

なるほど、それで?

ほんとにいろいろなことで悩まれていたので、当時の私には解決できるものばかりではありませんでしたが、「気持ちが楽になった」とか、「悩みを聞いてくれただけでもよかった」と言ってくれた方も結構いらっしゃいました。

そういう事を繰り返すうちに、次第に、相談してくれた方の「ほっとした顔」とか「ちょっと安心したような笑顔」がうれしくなってきて、何か、病気になる前の自分を思い出してきて、じゃあもっと「相談してよかった」と思ってもらえるようになるにはどうしたらいいんだろう?
と考えるようになって。
いろいろ調べた結果、「ちゃんとカウンセリングというものを勉強しよう」と思って勉強を始めました。

それで心理カウンセラーになろうと思ったんですか?

そうですね、実際勉強してみると心理学も面白くて、結果として資格を取ったんですが、そこで改めて病気だった間のことや、今の世の中とか、これからの社会のことを考えた時に、今後もっと「人間関係」や「仕事」のことで悩みを抱える人が増えていくんじゃないかと思って、少しでも一緒に考えることができたらと思い、心理カウンセラーになることを決意しました。
